ラフに纏うだけで洗練が香るニュアンスブラックのリネンコートが心に響く。
リネンの風合いがこなれ感を醸す黒のリネンデニムで仕立てたのは、シングルひとつボタンのテーラードカラーのロングコート。
ドロップショルダーのゆったりシルエットに、胸ポケットや斜めに配した箱ポケットでメリハリをつけているのが洗練ポイント。
あえて裏地を付けず軽やかな着心地に拘って縫い代は丁寧なパイピング始末で、裾が翻った時にさりげなく高級感を醸します。
POINTコートは、クールなブラック系。
自然なフシ感と柔らかな陰影が、ふっと肩の力が抜けたかっこ良さを醸します。
両腰部分のカーブを付けた箱ポケット、左胸の小さなフラップ付きポケットが、利便性とデザイン性を両立したアクセントをプラス。
デニムの可能性を広げるリネン100%の表現力。
流行に左右されず装いの傍らにあるデニム。
マイベーシックに欠かせないアイテムだからこそ、その選択には「今」の自分らしい視点が必要です。
様々な上質素材に触れてきた大人の場合、若い頃に惹かれたタフなカジュアルさよりも、心地いい解放感とさりげない特別感がデニムの新定義。
それを満たすのが、昨年ご紹介するや大好評を博したリネン100%デニムです。
伸度がないので切れやすいリネンの糸を巧みに操ったのは、明治時代から麻を専門に取り扱う「帝国繊維(株)」。
熟練した職人が丁寧な手作業を駆使して糸の中心を白く残すデニム特有の「中白染め」を再現。
それを、経糸に使ったテキスタイルは、中白染めリネン糸ならではのメランジカラーやムラ感を備え、長く愛用する程に柔らかく深みを増す経年変化も楽しめます。