まさにシンプルそのものの柳宗理のステンレスケトル。
キッチンにおける佇まいが美しく、使い勝手を考え抜いたデザインが際立ちます。
使い勝手の良さを感じるこのステンレス製のケトルは、金属洋食器の加工で有名な新潟県燕三条周辺に散らばる15箇所の町工場を経由して出来上がります。
すべて熟練工の手により、少しづつ完成させていく大変手間暇のかかった代物です。
一般的なやかんよりもお湯が早く沸く工夫が為されているのが特徴で、その理由は熱回りを良くするために底を広くしていることにあります。
言われてみれば簡単なことですが、火にかける時間を減らすというエコロジ-な考えは、ただ沸かすという役割以上に、一歩進んだ使い手の要望に配慮していることを感じます。
また、注ぐという一連の動作を出来るだけスム-ズに行えるよう考えられており、斜めになったハンドルは手に馴染みやすく、指や手首に無理な力をいれなくても楽に注ぐことができるように配慮されています。
ハンドル部分は熱くならないこと、さらにIHにも対応している点も嬉しい.