秋田県北部、大館の地で創業した大館工芸社(おおたてこうげいしゃ)。
大館工芸社と言うと曲げわっぱで有名ですが、創業当初は主に木製の花器や土産品を製造されていたそうです。
その中で昭和37年頃から作られていたのが、こちらのお杉わらべ。
雪国秋田の冬を象徴する藁の雪帽子をかぶった子どもの姿を模した木製人形です。
秋田の郷土玩具として親しまれてきたお杉わらべは、大館工芸社のものづくりを支えてくれた象徴的な製品で、始まりとも言える存在。
曲げわっぱの人気が高まるにつれ生産は縮小し1970年代に製造中止されますが、その後も根強く復刻を望む声があったそうです。
そんな声に応える形で、製造終了からおよそ50年、半世紀の時を超えて再び登場したのが「お杉わらべセット」です。
50年ぶりの初めまして秋田杉の無垢材を贅沢に使い、当時を再現したお杉わらべ。
加工、染色、絵付けに至るまで、ひとつひとつ職人たちが作り上げます。
50年ぶりの復活の裏には苦労もあり、人形が盛んに作られていた当時に製作に関わっていた方も、使っていた.