モノにはそれぞれ生まれた物語があります。
目に見える色・形以外の背景を知ることで更に魅力的に映ることがありますが、ご紹介するBonhomme(ボヌオム)のエスケ-プスカ-フも例外ではありません。
現在では製造し得ないものが、長い時を経て、今自分の手の中にあると思うと、このスカ-フにこれまでの歴史と技術の進歩を感じ、その過程を思い、さらに時間を重ねていくのを見れるかと思うと楽しみで仕方ありません。
ヴィンテ-ジの食器や洋服、古本などへの興味も同様で、誰かが大事にしていたモノに巡り巡って出会うことは、大量生産の流行りのモノに出会うのと異なり、それがどう辿って今ここにあるのかと、想像の世界を広げ、強く惹きつけられます。
歴史を知るスカ-フご紹介したいエスケ-プスカ-フとは、第二次世界大戦中、イギリス軍のMI9と呼ばれる組織において考案されたもので、航空地図をプリントしたシルクスカ-フを指したもの。
敵の捕虜として拘束された際の脱出手段として使うため、そのル-トを地図に記すように、兵士に与えていたも.