【香りについて】 そよ風に乗って、ふと漂ってくるライラックの花の香り。
オリビア・ジャコベッティとフレデリック・マルが初めて会話を交わした時に、自然の香りについて話し合う時間がありました。
そして、盛り上がった話題のひとつとして、そよ風に乗ってくるライラックの香りがあります。
それは、幼いころ2人が共通の記憶として持っていたものでした。
爽やかな風にふわりと乗ってくる、ライラックの香り。
そしてそれは、本格的なパルファムとして、自分の肌にすっとなじんで融合する感覚を表現したものでもあります。
【香りのノート】 Top：ホワイトライラック、キューカンバー Base：ホワイトムスク、シダー
【調香師について】 オリビア・ジャコベッティは、ロベルテ社で調香のトレーニングを積んだのちに、イスキアという、自身で設立した調香ラボラトリーに専念する形でキャリアを積んできました。
彼女を調香に駆り立てるのは、『ありふれた日常と、自然の中にふと発見される'エコー'。
空間を飛び交う情感やムード、細部へのこだわり、そしてそれ自身の生きる姿勢・・・。
』ありきたりで些細な一瞬の真実が、彼女に常に新しいイメージをもたらすのです。
彼女が生み出すコンポジションは、ごくシンプルでありながら、コンテンポラリーな洗練を極めています。