異国文化がいち早く渡来した長崎県平戸の地で、400年以上も愛され続ける銘菓、1502年創業の老舗<蔦屋>の名物「カスドース」。
カステラの原点とも言われるこのお菓子、蔦屋では、焼き色のついたカステラの端をそぎ、ほどよい大きさにして卵黄にくぐらせたのち、沸騰した糖蜜に入れて作っています。
まわりはお砂糖でざらりとコーティング。
ほどよい噛み応えとしっとり感とともに、良質な卵の香りがふんわりと口中に広がります。
数百年の時を超えて、蔦屋が実直に守り続ける伝統の味は、贈答用にもおすすめです。
じゅわっとしっとり感のある、カステラ版フレンチトーストのような至福の味わいをお楽しみください。
長崎県平戸の地で文亀2年(1502年)年に創業した<蔦屋>は、江戸時代より平戸藩主・松浦家の御用菓子を務めてきた歴史ある御菓子司です。
約150年前に松浦家が編纂した『百菓乃図』には、蔦屋の名物であるカスドースとともに、当代・蔦屋善作の名が記されています。
私がおすすめします世界に唯一開かれていた長崎の歴史を象徴するような、ポルトガルから伝わった南蛮菓子。
贈る時にはこのお菓子が伝わった歴史も添えて、長崎県の地域ブランドとしておススメしたい商品です。
見た目は砂糖漬けで甘そうに見えますが、実際に食べてみるとフレンチトーストに近い素朴な味わい。
外側の食感と中のふんわりとした柔らかさのバランスがとても好きです。
シンプルながら高級感のあるしっかりとしたパッケージも好感度高く、大切な方への贈り物にも好適だと思います。
「カステラ」ではなく「カスドース」、長崎の定番土産に飽きた人に、変わり種の手土産としてもぜひおすすめです。
紹介者 JAL客室乗務員 島田恵美長崎県長崎市で22年間過ごしました。
学生時代に洋菓子店でのアルバイトを経験し、"シュガーロード"といった言葉が生まれた長崎の砂糖文化に触れました。
趣味は美味しいものを食べること、動画配信サービスを見て楽しむことです。
おうち時間が増えた最近では長崎にいる家族から長崎県産のお菓子やお漬物を送ってもらい、配信映画を見ながらその味を懐かしみ、楽しんでいます。
また、最近はお料理にも力を入れ、これまで日本や世界各地でいただいたおいしい味の再現にチャレンジしています!> ふるさとの大切にしたい逸品