日本人の心の故郷である富士山と、生命力の強さを象徴する竹を描いたグラスです。 透明な硝子に色硝子を薄くかぶせ、大胆で深いカットを施す江戸切子。二層からなる硝子を削ることで、麻の葉や菊花、七宝など美しい和の模様が浮かび上がります。その歴史は古く、江戸時代初期から庶民の器として親しまれてきました。1985年には東京都の伝統工芸品に指定され、今も江東区や墨田区、大田区を中心に卓越した技術を持つ切子職人が活躍しています。 制作に高い技術が必要とされるのが、黒の江戸切子。江戸切子の概念に固執することなく、現代の生活にあった革新的なグラスを作ろうと、挑戦しました。黒色のため削っている部分が見えず、カッティングは切子職人が長年培った技術と指先の勘が頼り。職人魂が駆り立てられる、職人にとっても魅惑の切子です。 【木本硝子】昭和6年創業の硝子製品専門の問屋。下町の硝子工場や江戸切子の職人、デザイナーやクリエイターとタッグを組み、硝子製品をプロデュース。問屋ならではの視座をいかし、時代に合った新しい硝子製品を提案しています。
価格は¥5,500円