風光明媚な長良川の四季を映しだすような、美しく上品な岐阜・長良川の伝統の和菓子「ながらういろ」。
もちっと歯ごたえのある独特の食感と、城下で育まれたお菓子らしい上品な味わいを人気の6種類でご賞味ください。
溯ること室町時代、中国から日本に帰化した元の国の「礼部員外郎職(れいぶいんがいろう)」という役職にあった官僚、陳氏の名が由来とされている「ういろう」。
陳がその役職名の一部を取って陳外郎と名のり、後に唐の読み方で外郎を「ういろう」と呼んだのが語源で、外郎家がこのお菓子を日本に伝え、全国に広まったという説もありますが、歌舞伎で有名な「外郎売」では薬の名前とされていて、後に黒砂糖を使って作ったこのお菓子が、その薬のような褐色だったからという説もあります。
今回ご紹介するのは、長良川の鵜飼のおみやげとしても有名な銘菓「ながらういろ」です。
米粉と砂糖を主原料につくられるういろは、手に取るとずっしりとした重さがあり、もちっとしながらも歯ごたえを感じる独特の食感。
あっさりとした甘みで食べ飽きないおいしさです。
定番の「しろ」「さくら」「抹茶」「あずき」の4種類は人気の「ひとくちういろ」で。
栗を贅沢に使った自信作「栗むし」と、沖縄県産黒砂糖を使ったコク深い味わいの「黒糖」は棹菓子での詰め合わせです。
長良川の四季を思わせるような美しい彩りと上品な風味が、日本茶のお供にはもちろんコーヒーや紅茶ともおいしくいただけます。
私がおすすめします甘すぎず素朴な味わいで、昔から大好きな懐かしいお菓子です。
特に「ひとくちういろ」は、いろんな味が食べきりサイズで楽しめて、彩りもきれいなのでおみやげにもぴったり。
「栗むしういろ」はこしあんベースで上品な味わいです。
ういろうは名古屋をはじめ全国各地で作られていますが岐阜の「長良ういろ」も、もちもちでおいしいですよ。
ぜひ召しあがってみてください。
紹介者 JAL客室乗務員 山上結衣愛知県の北西部、名古屋市と岐阜市の中間にある尾張地方一宮市出身です。
美味しいものを食べることが大好きで、おうち時間が増えた今は、簡単に美味しく作れるレシピを探して料理しています。
ソムリエ資格を取得したので、勉強のために国内や海外のさまざまなワイナリーを訪れてみたいなと思っています。
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